日本ハム・吉田輝星(金足農高)とともに、2018年夏の主役の1人。甲子園には在学中4度出場、3度の全国制覇を、投打の柱として経験した。勝利への執念を燃やした3年間を振り返る。 取材・構成=坂本匠 写真=榎本郁也(インタビュー)、BBM 大阪桐蔭高との“縁”真夏の甲子園の思い出
チーム内での競争がシ烈な大阪桐蔭高にあって、最もストイックに野球に打ち込んできたのが根尾昂だ。2度の夏の敗戦が原動力だという。 ──7月11日に行われたフレッシュオールスター(
楽天生命パーク)で、大阪桐蔭高の同級生である
藤原恭大選手(
ロッテ)や、U-18のチームメートだった
小園海斗選手(
広島)、吉田輝星選手(日本ハム)と久々に再会を果たしました。
根尾 プロに進んでからは初めてですし、それぞれのユニフォーム姿というのもあって、新鮮な感じがしました。(報道陣の)皆さんには、僕らが頻繁に連絡を取り合っていると思われているみたいなのですが、実はそうでもないので(笑)。ウエスタンで対戦のあるのは小園だけですし、久々に会えて良かったです。
──新人合同自主トレから約半年のプロでの生活を経て、変化を感じましたか。
根尾 みんな、高校時代に比べると、体は大きくなっているなと思いました。
──フレッシュオールスターで対戦した吉田選手には同じくインタビューに登場してもらっていて(→関連記事「
日本ハム・吉田輝星インタビュー 反逆心が僕らを強くした」)、「次は一軍で対戦しましょう」とメッセージをもらっています。
根尾 それは僕も同じ気持ちです。フレッシュ(※ウエスタンの三番・ショートで出場。イースタン先発の吉田とは1回の第1打席で対峙)ではストレートで来るのは分かっていたのにとらえ切れず、最後はボール球に手を出して(3球)三振してしまいました。あの打席は悔しかったですし、僕はまだ一軍に上がった経験がないので、まずはファームでしっかりと準備をして、上の舞台に行って、戦いたい気持ちはあります。それは吉田だけではないですけどね。
──そんなお2人が初めて出会ったのが昨年の夏の甲子園の舞台ですが、そもそも高校野球、甲子園に興味を持ち始めたのはどのくらいの時期のことですか。
根尾 甲子園を初めて見に行ったのが、小学校低学年のころのことなので、試合の内容に関してはあまり記憶にないんですが、夏の甲子園だったので、暑さがすごく印象に残っています。見たのは大阪桐蔭と早稲田実業の試合で、大阪桐蔭には2年生の
中田翔さんがいて、早稲田実業は3年生だった
斎藤佑樹さん・・・
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