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真夏の主役はベイだ!

ベイスターズOB・多村仁志氏が徹底分析 勝負の後半戦を占う【攻撃編】「BIG4を中心に相手投手を打ち崩せ」

 

ハマればリーグトップクラスの破壊力を誇るベイスターズ打線ではあるが、一旦、下降線となるとつながりを欠き、得点力を失ってしまう。そんな二面性を持つ攻撃陣を、OBで2004年には球団史上初の3割、40本、100打点をマークした多村仁志氏はどう見ているのか。
※成績は7月28日時点

ロペス[写真左]、ソト[中]、宮崎[右]に筒香を加えたBIG4を軸に、打ち勝つのがDeNAの野球だ


一番の固定が再び課題に


 後半戦からラミレス監督は二番に筒香嘉智を起用しています(※7/30から再び四番に)。今後、クリーンアップに復帰する可能性もありますが、オールスター明けの4カードを見る限り得点にも絡んでおり、「二番・筒香」は機能していると思います。野球は点取りゲームです。彼の出塁率(.419)を考えれば、安打や四球で出塁できる打者がより上位に入るほうが理にかなっています。とはいえ、打順が変わったからといって筒香の打撃自体は何も変わっていませんし、変えていません。甘いボールを振りにいって、難しいボールはしっかりと見送る。それは、二番でも、四番でも違いはありません。

 打順では、「八番・投手」を復活させています。九番に入った野手から攻撃が始まれば、二番に座る筒香が“三番打者”と位置付けることもできます。そういう意味では、筒香の前を打つ一番の存在が一つのポイントでしょう。今季、桑原将志に代わって神里和毅が一番に定着しましたが、ここ最近は調子を落としており、再び一番を固定できずに決めかねている状態です。

 得点力不足が課題とされてきた打線は、後半戦に入り筒香、ソト、ロペス、宮崎敏郎の「BIG4」の長打で点をもぎとってきました。クリーンアップの得点圏打率の低さが指摘されますが、それは・・・

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