セ・パともに終盤戦へ向けてさらなる混戦ムードが漂いつつある。さらに熱を帯びていく8月・9月の戦いを、野球解説者の大島康徳氏と里崎智也氏が、プロフェッショナルの視点で分析する。 取材・構成=杉浦多夢 写真=落合正、BBM ソフトバンクの戦力が整うタイミングは
里崎 まずはパ・リーグから行きましょうか。
ソフトバンクは、あれだけケガ人がいれば普通だったら首位どころか5位、6位でもおかしくないですからね。十分な戦いを見せていると思います。
大島 パ・リーグは総合力で言えばやっぱりソフトバンクなんだよね。故障者が出ても若手を含めてそこを補える選手がいる。ほかの球団に行けばそれなりの試合数をこなすだろう選手たちが控えにいるからね。
里崎 さらにキューバ代表で
グラシアルと
モイネロが離脱しましたから、それでも勝てというのは厳しいですよ。後半戦に入って一気にゲーム差を詰められてしまいましたけど、すべて工藤(
工藤公康)監督のせいにされるのはかわいそうです。
大島 それでもほかのチームが一気に抜き去る、上に行けないというのは総合力、チーム力の差なのかな。ただ、ソフトバンクの戦力がダウンしたままであることに違いはないから、いつ首位が入れ替わってもおかしくはない。首位が入れ替わればファンやメディアも騒ぎ出すだろうから雰囲気も変わる。そこからまた厳しい戦いが始まっていくと思う。
里崎 柳田(
柳田悠岐)を含めてケガ人が帰ってきたときにどの位置にいられるかが勝負ですよね。ソフトバンクは昨年もケガ人が続出して、シーズンは苦しみましたけど、戦力が整ったクライマックスシリーズ以降は無敵でしたから。
大島 いずれにしても、そんなにちぎれることはないだろうけど、かといって追いかけるチームも・・・
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