週刊ベースボールONLINE

2019ドラフト特集

星稜高OBスカウトが語る「奥川恭伸」評

 

初の全国制覇には届かなかったが、今夏、甲子園準Vに至る過程で奥川は大きく成長を遂げた。その姿をスタンドから見守ったOBスカウト、そして、154キロ右腕を間近で見守った指揮官が語る。
→恩師が語る「奥川恭伸」評

“素材型”の佐々木に対して、奥川は即戦力候補として評価が高い


プロでも通用する高い実戦能力


 2人の星稜高OBが甲子園のネット裏で、ソワソワしながら後輩たちの活躍を見守っていた。履正社高(大阪)との甲子園決勝。目的は選手視察ではあったが、母校の行方に仕事が手につかない様子(?)だった。

 奥川恭伸の担当スカウトである中日音重鎮氏は今夏、石川大会から“密着マーク”を続けてきた。星稜高は今夏の甲子園で4季連続出場と、傍から見れば、極めて順調に勝ち上がってきたように映るが、実際はイバラの道だったという。先輩だからこそ、注文も多くなるようだ。

「センバツ1回戦(対履正社高)で17奪三振でシャットアウトしていますが、高めに浮いたボールが多く、決して褒められる内容ではなかった。夏の石川大会も調子が悪かった。ストレートがシュート回転し、速さを感じなかったんです。県内ではライバル校も『打倒・奥川』で研究してきますから、真っすぐ一本で対応してくる。そんな厳しい状況でした」

 プレッシャーのかかる県大会を突破すると、甲子園では劇的な変化と“遭遇”できたという。音スカウトが見たポイントは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング