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「10.17」を待つ公立校エース

落合秀市(和歌山東高/投手) 「BIG4」に迫る急成長遂げた148キロ右腕 「好きな野球で、お金を稼げるようになれたらいい」

 

ここでは公立校をけん引した逸材を紹介する。惜しくも甲子園出場は逃したが、10月17日のドラフト会議での指名を待ち、次のステージでの飛躍を誓う。
取材・文・写真=沢井史

気迫前面の投球で今夏は和歌山大会で好投。甲子園には届かなかったが、落合秀市は大きなインパクトを残した


 今春以降“紀州の剛腕”は投げるたびに評価を上げてきた。5月、滋賀学園高との練習試合には9球団17人のスカウトが集結。当時の最速147キロをマークしただけでなく、2回から7回まで無安打投球、9イニングを投げ切り12三振を奪っている。

 この快投を視察したあるNPBスカウトは「素材で言えば、今年の『BIG4』とそん色ない」と大絶賛。大船渡高・佐々木朗希、横浜高・及川雅貴、星稜高・奥川恭伸、創志学園高・西純矢と肩を並べる存在と認めたのである。

 高校入学当時は真剣に野球を続ける予定はなかった。だからと言って、何をすればいいのかも見つからず、高校野球を始めたのも「中学まで野球をしていたし、高校でもやってみようかな」と、目的意識は低かった。米原寿秀監督は、そうした性格を・・・

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