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2019ドラフト特集

星稜高・奥川恭伸 指揮官とともに歩んだ成長物語

 

初の全国制覇には届かなかったが、今夏、甲子園準Vに至る過程で奥川は大きく成長を遂げた。その姿をスタンドから見守ったOBスカウト、そして、154キロ右腕を間近で見守った指揮官が語る。
→星稜高OBスカウトが語る「奥川恭伸」評

北陸勢初の夏の全国制覇はならなかったが涙はなし。試合後、林監督と奥川は晴れやかな表情で握手を交わした


何度も壁にぶつかり、乗り越えた


 2016年8月22日、かほく市立宇ノ気中は「全国中学軟式野球大会」で初優勝を遂げている。中学野球の全国二大大会である「全日本少年軟式野球大会」では星稜中が頂点に立ち、石川勢が2冠を達成したのだ。

 宇ノ木中でバッテリーを組んだ奥川恭伸山瀬慎之助はそろって星稜高へ進学。2人は小学校4年時にコンビを結成した仲で、今回のU-18W杯(韓国)においても日の丸を背負った。この2人のほか、星稜中からの進学組を含めて全国制覇を狙える布陣がそろった。現在の3年生は2年夏から今夏まで、4季連続甲子園出場で、まさに集大成。あの決勝から3年後の8月22日、履正社高との決勝では惜しくも全国制覇を逃した。星稜高・林和成監督は「日本一には届きませんでしたが、奥川と山瀬は日本一のバッテリー」と称えた。指揮官は入学時を回顧する。

「この子はプロに行かせないといけない素材だと思いましたが、(周囲から言われている)四天王とかドラフト1位候補とかになるとは、これっぽっちも思っていませんでした・・・

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