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優勝キャプテンクローズアップ

巨人・坂本勇人 苦悩の末に──。 「自分がキャプテンになって、優勝する瞬間っていうのは、本当に格別の思いです」

 

9月21日のDeNA戦[横浜]、優勝を信じ、戦況を見つめる坂本勇人。その左肩には「C(キャプテンマーク)」が


 5年ぶりとなる歓喜の瞬間、坂本勇人はキャプテン就任後からずっと背負い続けた重圧から少し解放された。

「うれしいのはもちろんですけど、僕がキャプテンを任されてから、4年間優勝を逃していたのでホッとした気持ちもあります」

 1年目の2007年から2度のリーグ3連覇を含む6度の優勝を経験したが、キャプテンでの初Vはいつものそれとは違った。

 あの日のことは鮮明に記憶する。リーグ3連覇を達成した14年オフのハワイでの優勝旅行。現地時間12月10日、優勝記念パーティー中に突然、原辰徳監督から「おいで」と名前を呼ばれた。その直前、原監督は阿部慎之助を壇上に招き、8年間務めたキャプテンの卒業を発表。「まさか……」と思った直後、「来年は坂本をキャプテンにする」。

「えー、突然でビックリしています。まだまだ未熟者で、皆さんのお力を多く借りることもあると思いますが、精いっぱい頑張ります。よろしくお願いいたします」

 思い付くままに、言葉を並べた真っすぐな所信表明・・・

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