V奪回!9月21日のDeNA戦の10回、クローザーのR.デラロサが三者連続三振で締め、瞬く間に歓喜の輪が広がった/写真=小山真司、川口洋邦、高原由佳
キャプテン・坂本勇人の笑顔が弾け、智将・原辰徳の目に
リーグ優勝7度、日本一3度を誇る名将も、涙をこらえることはできなかった。勝負に対し、厳しい姿勢で臨んできた指揮官だが、この日ばかりは試合終了の瞬間よりも、ずっと前から目は真っ赤。グラウンドに飛び出してからは、人目をはばからず大粒の涙を流した。横浜スタジアム内での優勝監督インタビューでは「年をとると涙腺が弱くなるかもしれませんね」と冗談めかしたが本音はこうだ。
「過去の戦績も含め、いろいろなキャリアは自分の中でもう置いてきました。本当に原点に戻り、初心からというつもりでいます。(今回の優勝は)第1回目の、初めての優勝という気持ちです。ですから余計に、ともに戦ってきた選手を前に、関係者、コーチを含め、彼らを前にして(涙が)あふれてきてしまいました」
2015年のCSファイナルステージで
ヤクルトに敗れ、直後に退任。現役だった
高橋由伸(前監督)にバトンを引き継ぎ、自身は以後3年、球界と距離をおいて見聞を広げた。古巣の結果を横目に見つつも、「完全に休息に入っていて、野球界に戻るということは頭の片隅にもありませんでした」と言うが、昨秋、山口寿一オーナーからの携帯着信で、3年間の休息の終わりを悟った・・・
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