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パ5球団チーム総括

なぜ西武V2を止められなかったのか!? 西武は2ゲーム差でソフトバンクを振り切る

 

最後は西武が鮮やかにソフトバンクを差し切って優勝を遂げた2019年のパ・リーグ。ほかの5球団はなぜ、獅子のV2を許してしまったのか。それぞれの戦いぶりを振り返りながら、総括する。
写真=BBM


西武には勝ち越していたソフトバンク&楽天


 今季のパ・リーグをリードしたのはV奪還を目指した昨季の日本一、ソフトバンクだった。6月末に首位に立つと、7月9日には西武に最大8.5ゲーム差、前半戦終了時点で2位・日本ハムに最大7ゲーム差をつけて独走態勢に入るかと思われたが、後半戦に入ると投打がかみ合わなくなって急ブレーキがかかり、西武に逆転優勝を許してしまった。

 対戦成績は13勝12敗と決して西武を苦手としていたわけではない。しかし、柳田悠岐中村晃らの長期離脱、上林誠知の不調など戦力が整わなかった打線には大きな差があった。チーム打率.265の西武に対してリーグ3位の.2510をマークしているが、得点は西武がリーグトップの756に対して4位の582。得点圏打率はワーストの.256で満塁に限れば.184とチャンスで一打が出なかったことが要所で勝ち切れなかった最大の要因だ。

 今年も西武を上回る183本のホームランを放ちながらソロの割合が西武の59.2%に対して66.1%と高く、効率の悪さが目立った。

 それでもリーグトップの防御率3.63を誇る投手力で西武の強力打線をも抑えていたが・・・

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