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2019西武連覇達成!

西武・平井克典×増田達至 V2 LIONS 投手MVPスペシャル対談

 

本誌が選んだ西武優勝の投手MVPは、この2人だ。パ・リーグ新記録の81試合登板とマウンドに立ち続けた平井克典と30セーブ、防御率1.81と高い安定感を誇ったクローザーの増田達至。リリーバー2人の存在がなければ連覇は遂げられなかっただろう。
取材・文=上岡真里江、写真=桜井ひとし(インタビュー)、榎本郁也


今年も野手に助けてもらった1年


──パ・リーグ連覇おめでとうございます! 一時は首位と8.5ゲーム差が開いたこともあった中での優勝でした。

増田&平井 ありがとうございます!

増田 うれしいです。去年チームは優勝しましたが、僕は何も活躍できなかったので、それを取り返す意味でも今年は本当に1試合、1試合を必死にやっていました。8月半ばからチームもすごい勢いで勝っていって、振り返ってみれば、あっという間に追いついたというイメージです。「首位に躍り出よう」という感じよりも、シーズン通して普段どおりに、いつもの自分たちの野球をやっていたという感じでしたね。

平井 正直、今年も野手に助けてもらった1年だったのかなという感じはありますよね。なかなかチームが勝てていないときは野手の皆さんが点を取ってくれても、すぐにピッチャーが追いつかれるという試合ばかり。先に点を取られて、追いついてもらって、すぐにまた逆転されるというのがほとんどだったので、申し訳ないという気持ちもある分、自分でどうにかしないといけないなという気持ちでやってきた1年でした。

──平井投手は、81試合登板とパ・リーグの最多登板記録を樹立。年間試合数の半分を大きく上回る登板数、かなりハードだったのでは?

平井 まっさん(増田)が言うように、僕も毎日必死にやってきただけです。こうして、あらためて振り返ると1年、あっという間だったなという気がします。

──今季はエース・菊池雄星投手がメジャー移籍で抜けて、周囲からも投手力を不安視する声がありました。

増田 それは毎年言われていることなので。今年も野手に迷惑を掛けましたが、本当に全員でカバーしようという気持ちでやっていました。絶対的エースがいない中、先発から抑えまで、全員で1試合をどう戦っていくかというふうにやってきた1年だったと思います。

平井 思っていることを、まっさんに全部言われてしまうなあ(笑)。でも、「雄星が抜けたから勝てない」と言われるのだけは絶対に嫌でしたし、「エースがいなくなったんだから、そりゃ勝てなくなるよね」などと言われていましたが、それが一番嫌だった。そういうことをひっくるめると、苦しい中で・・・

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