令和初のパ・リーグ王者！

「どこにその力があったのか」

　辻発彦監督も驚嘆した底力だった。優勝マジック2で迎えた9月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)。楽天生命パークで楽天と戦っていた2位・ソフトバンクが敗れ、西武が12対4で勝利したことによって、2年連続23回目のパ・リーグ王者に輝いた。7月9日には首位・ソフトバンクと8.5ゲーム差。しかし、8月は17勝10敗、9月は優勝決定まで14勝6敗と夏場から猛追。130試合目で今季初めて首位に立ち、最後はソフトバンクとの一騎打ちを制して頂点に立った。

　主将の秋山翔吾は「タフさのあるチームだと思う」と評したが、辻監督も驚く底力をチームは備えていた。驚異的な得点能力を誇る打撃力、そして懸案だった投手陣もシーズン最終盤では整備されていった。

　ただ、これで終わりではない。次は昨季、ソフトバンクに敗れて屈辱を味わったクライマックスシリーズが始まる。

「さらにチームを一つにして、全員で勝ち抜き、日本シリーズに出られるように頑張る」と辻監督。タフな若獅子たちは令和初の日本一を手に入れるべく、最後まで戦い抜く。