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ドラフト1位候補 CLOSE UP

森下暢仁(明大) 『先発完投』を理想とする155キロ右腕 「大学を経て入団して、『劣っている』と思われたくない」

 

キリっとした表情は女性ファンからの人気も高く、今後、プロではさらに注目を浴びていきそうである/写真=中島奈津子


 集大成の秋、65秒にわたる決意表明だった。森下暢仁は9月14日、東京六大学リーグ戦の開会式で前季優勝の明大主将として、選手宣誓を行っている。印象的な言葉の一部を紹介すると「子どもたちの見本となるようなプレー」と語った。将来的なプロ野球選手としてのメッセージにも受け取れた。

「どこの世界も結果がすべてですが、勝てるだけがピッチャーではありません。立ち居振る舞い、取り組む姿勢、人との接し方……。周りから応援される選手になりたい」

 開会式直後の東大1回戦で先発する2時間前に、明大野球部ホームページのオフィシャルブログには、森下の記事が公開された。そこでは「進路」にも言及している。

「高校卒業したらプロに行きたいなど言っていたあのときの自分はとっても生意気だったなと今本当に思います」(原文のまま)

 大分商高時代には最速148キロを計測。初めて「プロ」を意識したのは1学年上の左腕・笠谷俊介(ソフトバンク)がドラフト指名を受け「身近に感じた」からだという。3年夏の甲子園不出場(大分大会準優勝)ながら、高校日本代表に選出。東海大相模高・小笠原慎之介(中日)、県岐阜商高・高橋純平(ソフトバンク)、秋田商高・成田翔(ロッテ)らとU-18W杯(2015年9月、日本開催)で、銀メダルを獲得した。プロか大学で悩んだが、どちらかと言うとプロ野球へ傾いていたのが事実。明大・善波達也監督は森下の素材に惚れ込み、勧誘のため計6回、大分などに足を運んだ。

「フォームの滑らかさときれいさ。マウンドでの姿……。でも、このままプロへ行かせては・・・

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