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2019ドラフト大展望

【2019ドラフト番付】佐々木朗希(大船渡高)、森下暢仁(明大)、奥川恭伸(星稜高)の「BIG3」は第1回1位入札有力

 

ドラフト会議における第1回入札(1位指名)は、今年も12球団同時で行われる。つまり、複数球団で重複した場合は、最大の醍醐味である抽選が行われる。番付とともに、1位指名選手を予想していく。

高校生における「実績」では星稜高・奥川[左]が群を抜いており、「将来性」では大船渡高の163キロ右腕・佐々木[右]。2人の逸材は高校日本代表でも意気投合した


単独1位指名と外れ1位にも注目


 最高位には大船渡高の163キロ右腕・佐々木朗希と、明大の155キロ右腕・森下暢仁を配置する。甲子園不出場の佐々木は、実績においては星稜高・奥川恭伸に劣るものの、やはり「将来性」では群を抜く。すでに日本ハムが6月上旬の段階で1位指名を公言しており「令和の怪物」の複数球団の競合は有力だ。

 大学No.1の森下は東京六大学リーグで対戦した早大・小宮山悟監督(元ロッテほか)が「今でもすぐ(プロの先発)ローテーションで投げられる」と絶賛した好素材だ。NPBスカウトも、2020年シーズンにおける「即戦力」で一致し、こちらも重複は間違いない。

明大の155キロ右腕・森下はすべての対象選手で唯一の「即戦力」とも言われる。3〜4球団が重複してもおかしくない超逸材である


 奥川は全体で3番目の評価である東大関であるが、事実上、佐々木、森下と同格と言っていい。2年春から4季連続で甲子園の土を踏み、今夏は準優勝。2、3年と高校日本代表に名を連ねたのは奥川一人であり、多くの場数はプロにおいても武器となる。

 この「BIG3」に12球団の第1回同時入札が集中する可能性がある。しかし、重複を回避したい場合、単独指名の最有力候補がJFE西日本の151キロ左腕・河野竜生だ。鳴門高から高卒3年目で都市対抗、日本選手権とキャリア豊富。ゲームメーク、打者を見た投球はこちらも即戦力の部類に入ってくる。

完成度ではJFE西日本の左腕・河野がNo.1であり、第1回入札の単独指名の可能性も十分ある


 また、素材重視では創志学園高の154キロ右腕・西純矢はポテンシャルが高く、将来のエース候補として期待できる。外れ1位候補では高卒3年目右腕の東海理化・立野和明、大卒2年目右腕の東芝・宮川哲が有力。また、高校生野手の補強を考えている球団であるならば、東邦高で高校通算55本塁打の石川昂弥、攻守のスピードで勝負する桐蔭学園高・森敬斗も狙い目。横浜高の153キロ左腕・及川雅貴、高校日本代表の興南高の左腕・宮城大弥、東海大の強肩捕手・海野隆司も大舞台を経験している。前頭2枚目までの12人が1位候補だ。

創志学園高・西は大学、社会人も含めた選択肢の中で熟考した末に、プロ志望届を提出。「外れ1位」で人気が出るかもしれない


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