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佐々木朗希(大船渡高) 覚悟を固めた『令和の怪物』 「子どもたちに、夢と希望を与える選手になりたい」

 

2019年のスカウト戦線は163キロ右腕を軸に展開されてきた。6月上旬、日本ハムが1位指名を表明。メジャーからも注目された「令和の怪物」は「12球団OK」で10月17日のドラフト会議当日を待つ。
取材・文=岡本朋祐、写真=桜井ひとし

10月2日、大船渡市内で行われた進路表明会見で胸の内を語った。高校1年冬の段階からプロへ進みたいと考えていたと明かし、現時点ではMLBには興味はなく、NPBで勝負していきたいという


 岩手が生んだ超大物野球人と言えば、2人のメジャー・リーガー。花巻東高OBのマリナーズ・菊池雄星とエンゼルス・大谷翔平である。

 佐々木朗希は同じ岩手出身でも、2人と異なるのは内陸部ではなく、沿岸部で育ったこと。また、私学の野球強豪校ではなく、地元の県立校で3年間を過ごし、甲子園を経験することなく高校野球を終えた。

 大船渡市内の施設で30社79人の報道陣が集まった10月2日の進路表明会見。この1年間で「自分らしさが出た試合」を問われると、佐々木は3月31日、作新学院高(栃木)との練習試合(矢板運動公園野球場)を挙げた。まだ、肌寒さが残る中でも、前年秋に計測した自己最速にあと1キロに迫る156キロ。変化球もスライダー、フォーク、チェンジアップとキレ味抜群。身長が1センチ伸び190センチ、体重は5キロ増の86キロ。一冬の成果に手応えを得た3イニング(1安打無失点)だった。

「自分の思うようにコントロールできた。満足いく形で投げられた」

 意外だった。公式戦ではない。それ以上のコメントはなく、真意は不明。高校最後の公式戦となった9月7日、U-18W杯(韓国)のオーストラリア戦後には高校3年間における「達成感」について「半々です」と語っている。今夏の岩手大会決勝(対花巻東高)は、大船渡高・國保陽平監督の「故障防止」との判断により、登板回避でチームは敗退(2対12)。高校最後の舞台で「世界一」を目指したW杯では、韓国とのスーパーラウンドで先発も1回降板。大学日本代表との壮行試合(神宮)での中指の血マメが再発し、わずか19球で大会を終えている。つまり、不完全燃焼。2019年の対外試合初登板を「自分らしさが出た試合」としたのも、まだ、甲子園出場へ向け、夢と希望があったシーズンイン。裏を返せば、苦悩の1年を・・・

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