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西武・中村剛也インタビュー キング奪還の野望 「やっぱり自分の中ではホームランを打ちたい」

 

36歳となった今季、史上20人目の400本塁打を達成した中村剛也。4年ぶりの打点王にも輝くなど復活を果たした。ただ、満足はしていない。アーチへの渇望は不変だ。来季、本塁打王奪還も視野に入れる背番号60にじっくりと話を聞いた。
取材・構成=小林光男 写真=大泉謙也(インタビュー)、BBM


打点王は周囲のおかげ


──クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで2年連続ソフトバンクに敗退。悔しい思いをしましたね。

中村 CSで負けた後はやっぱり「もう終わっちゃった」と思いましたし、悔しい気持ちは当然あります。日本シリーズでも、ソフトバンクが勢いで一気に巨人を破りましたからね。でも、シーズンではその強いソフトバンクに勝って優勝できましたし、また来季、頂点を目指してやりたいなと思っています。

──今季は123打点をマークして、4年ぶり4度目の打点王に輝きました。

中村 うれしいといえばうれしいです。でも打点って、めぐり合わせの部分が大きい。どの打順を打って、前にどんな打者がいるかなどもかかわってきて、自分一人の力だけで獲れるタイトルではありません。ウチのほかの打者も打っていましたし、足の速いランナーもたくさんいる。周囲がお膳立てしてくれて、一生懸命走ってホームにかえってきてくれた。やっぱり、打点王は周囲のおかげですよ。

 とはいえ、やはりさすが“役者”だ。7月19日のオリックス戦(メットライフ)で魅せた。同点で迎えた延長11回、増井浩俊の高めフォークをとらえ、左翼席に突き刺すサヨナラ弾。これが史上20人目となる通算400本塁打のメモリアルアーチとなった。

──通算400本塁打を達成した直後の本誌インタビューで打点王について聞いた際、そのとき四番に座り、打点1位だった山川穂高選手が獲るべきだと言っていました。

中村 はい。

──8月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)から山川選手に代わり、中村選手が四番に座り続けることになりましたが、今度は「自分が打点王に」という考えになることは?

中村 タイトルを意識することは別になかったです。ただ・・・

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