飛ぶ鳥を落とす勢い……と表現するとチーム名から不適切だろうが、それほどの勢いがあった。数々の記録を打ち立てた19歳のスラッガーは、いったいどこが優れていたのか。2年目に残した数々の数字から、その答えを導き出していく。 逆方向へ打つ能力
まずは記録系からおさらいしていこう。今季、比較の対象となったのが、
清原和博(
西武)の10代記録、そして
中西太(西鉄)の高卒2年目以内の記録だった。まずは9月4日の
広島戦(神宮)、5回に適時打を放って87打点目をマーク。1953年の中西の86打点を抜き、高卒2年目以内の最多打点記録を66年ぶりに更新。さらに6回、32号3ランを放ち、清原が86年の1年目にマークした10代最多本塁打記録31本を33年ぶりに塗り替えた。いずれも歴代単独トップとなった。
次なるターゲットは中西の「高卒2年目以内の最多本塁打」となる。9月21日の
中日戦(神宮)、4回に36号ソロを放って並んだ。さらにこの日、96打点目をマークし、これらが今季の最終成績となる。ほかにも7月3日の広島戦(マツダ広島)で球団史上最年少記録となる19歳5カ月での満塁本塁打、8月12日の
DeNA戦(神宮)でプロ野球最年少となる19歳6カ月でのサヨナラ本塁打が飛び出すなど、センセーショナルな活躍が際立った。
では次に、その打撃の中身を見ていく。ホットゾーンのデータによると・・・
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