移籍戦線が静かにざわめいている。派手なインパクトこそないが、火種が無数に見え隠れし、のちのち「大きな変革の前兆だった」と言われる年になるのかもしれない。
1つは
巨人の“惨敗ぶり”だ。昔は「最後は巨人でプレーしたい」という夢を持つ選手が多かったが(「最後は巨人で終わると引退後の解説の仕事が増える」という現実的な話もあった)、ほぼ全試合だった地上波中継が激減したこともあり、2000年代後半からブランド力が急低下。それでもFAに関しては積極的に動き続け、ある意味、巨人がいてこそ成立してきた制度とも言えるのだが、
ロッテ・
鈴木大地、
楽天・
美馬学獲得に失敗した。
結局、今回、FAでの国内移籍は、すべてパからパだった。超大物はおらず、それぞれがプレー環境や家族のため、恩師のもとへなど、現実的な選択を行ったためでもあるが、セがパに交流戦、日本シリーズで歯が立たない状況が続く中、あらためて「パ・リーグの時代到来」を告げられたようにも感じる。
ただ、国内の勢力図の動き以上に深刻なのは・・・
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