2020年の社会人球界には、完成度が高い打者に逸材が多い傾向にある。昨夏の都市対抗を制した3人の若武者は勢いと、確固たる技術がある。 取材・文=小中翔太 写真=宮原和也、太田裕史 2017年に就任したJFE東日本・落合成紀監督が掲げたスローガンは「超攻撃野球」。昨年の都市対抗で初の頂点に立った勝因の一つは強力打線だった。二番から四番の上位打線3人はいずれも大卒2年目で、今年のドラフト候補にリストアップされる。落合監督は「(二番)今川は思い切りが良い。チームの攻撃野球の象徴、シンボル的存在ですね。(三番)峯本は仕事人。バントもきっちり決められるし守備もいいしオールマイティー。(四番)平山は大黒柱。四番にどしっと座ってくれているからチームが機能する」。もう一人、六番には3人と同期入社の駒大出身の
岡田耕太がおり「ここ一番の勝負強さは天下一品。この4人なくして今のJFE東日本はあり得ない」と絶大な信頼を寄せている。
訪れた2つの分岐点
強打の二番打者として相手バッテリーに重圧をかける今川だが、もともとは小技に長けた典型的なつなぎ役タイプだった。それが大学時代にコーチのアドバイスで野球観が180度変わり、ウエート・トレーニングと食事で長距離砲へと変貌を遂げる・・・
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