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2020ドラフト注目選手クローズアップ【高校生編】

明石商高・来田涼斗(外野手)&中森俊介(投手) 公立校をけん引する超高校級コンビ

 

兵庫県の市立校・明石商高には151キロ右腕とパワーとスピードを兼ね備えた強打の外野手がいる。1年夏から1度も途切れることなく、昨夏まで3季連続甲子園出場。今春のセンバツ出場(選考委員会は1月24日)も可能性を残しており、2020年の高校生世代で、最も知名度が高い球児だ。
取材・文=岡本朋祐 写真=太田裕史


 明石商高グラウンドのネット裏にある本部室のホワイトボードには、来客の予定がギッシリ詰まっている。甲子園の公立校の優勝は春は2009年の清峰高(長崎)、夏は07年の佐賀北高が最後。「私学優勢」と言われる高校野球界で最も“元気”がある公立校が明商(めいしょう)だ。

 春夏を通じて初の甲子園出場となった16年春のセンバツで8強進出を遂げると、18年夏から3季連続出場で昨年は春、秋とも4強進出。07年から指揮を執る狭間善徳監督による熱血指導は、1年360日が練習日。相手校を徹底的に分析、対策する綿密さで、紙一重の戦いを制してきた。

 昨秋の近畿大会も8強進出で、今春のセンバツ出場が決まれば4季連続だ。1年夏から2年夏まで、一度も途切れることなく甲子園の土を踏んでいるエース・中森俊介と不動の一番・来田涼斗。狭間監督によれば昨年12月の時点で、NPB全12球団があいさつを済ませた。2人の逸材に、興味が集まっているのだ。

 中森は学校近くで下宿生活を送る。

「最寄り駅(篠山口)から実家まで車で30分かかります。コンビニまで自転車で15分。家の後ろは裏山になっています。正直、田舎です(苦笑)」

 狭間監督の動きは早かった。篠山東中では3年時に県大会3位。指揮官は2年秋から勧誘していたという。

「まだ、そこまで注目されていなかったんです。試合を見ましたが、モノが違いました。ムダな力が入らない中でもボールが来る。冬休みに一度、練習を見に来てもらったんです」

 近年の明石商高の快進撃を語る上で、投手育成を外すことはできない。松本航は同校から日体大を経て19年ドラフト1位で西武入団。また、16年春のセンバツ8強の原動力となった吉高壯(日体大4年)に加え、当時は控え投手ながら大学で急成長を遂げた山崎伊織(東海大4年)は今秋のドラフト上位候補だ。好右腕が輩出する同校を、中森もステップアップできる場と感じ、入学を即決した。

「5季連続で甲子園に出場して、日本一になりたい。自分を必要としている学校でプレーしたいと思った」

 中学校の部活出身(軟式)で、大器晩成型だった中森とは対照的に、来田は・・・

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