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[球団経営の舞台裏]マネー核心リポート

経営面でも他球団が驚く強さ 利益の好循環をつくるソフトバンクプライド

 

12球団トップの選手総年俸を誇り、世間が持つイメージは「金満球団」。しかし、球団経営は決して親会社頼みではない。チームの強さを支える経営戦略、企業努力が行われている。
文=喜瀬雅則

ドームを買収したことで、広告収入などもすべて球団に。メリットを生かした経営戦略で利益を生み出している/写真=湯浅芳昭


ドームを自己保有に


 ソフトバンクは昨季までの10年で、5度のリーグ制覇、6度の日本一に輝いている。主力のレベルの高さ、戦力層の厚さはもちろん、「三軍制」を活用し、千賀滉大甲斐拓也のような育成選手から日本を代表する、たたき上げの魅力ある新戦力を、自前で続々と生み出している。

 これらはまさに、球団のたゆまぬ努力の証しでもある。とはいえ、勝負の世界は不思議なもので、勝つことが最大の目的のはずなのに、強過ぎるチームに対しては批判の声も。ソフトバンクを表現する「金満球団」というフレーズには、決してポジティブな響きは感じられない。

 2017年11月24日に行われた、球団を支えるスポンサーが集まる『オフィシャルスポンサー感謝の集い』でのワンシーン。その席上で流された孫正義オーナーからのビデオメッセージは、世間の揶揄(やゆ)に対する“反発”ともいえる内容だった。

「『金満ソフトバンク』と言われますが、球団の黒字経営の中から、選手らに還元しています。金満うんぬん言う人がいますが、言わせておけばいいんじゃないかと思います・・・

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