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追悼 誰よりも野球を愛した男。

担当記者追悼コラム 野村克也という野球人は永遠に生き続ける。/文=小林光男

 

連載1回目のテーマは「エース」。当時楽天田中将大について健筆を振るった


 都内の老舗ホテルのレストラン。2013年9月から始まった週刊ベースボールの連載『本物の野球はどこへ行った!』の打ち合わせのため、約3週間に1回のペースで野村克也監督と顔を合わせていた。おっと、思わず“監督”と書いてしまったが、ユニフォームを脱いでも“監督”という呼称が最もピッタリくるのだから仕方がない。私は常に「監督、監督」と呼んでいた。

 野村監督も「俺はもうやめているのに、どこに行っても“監督”って言われるんだよなあ。それこそ銀座に行っても」と不思議そうな顔をしていたが、こちらは決まって「そりゃ、そうですよ。長嶋(長嶋茂雄)さんや王(王貞治)さんはあまり監督って呼ばれないでしょうけど、野村さんはやっぱり今でも“監督”って言葉が一番似合いますよ」と言葉を返した。すると・・・

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