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球春 CROSS TALK

城島健司(ソフトバンク/会長付特別アドバイザー)×武田一浩(元ダイエーほか) スペシャル対談 伝統に導かれた強さ

 

15年ぶりに城島健司氏がホークスに帰ってきた!春季キャンプ第1、2クールと精力的に動き回った“会長付特別アドバイザー”を、若き日の城島氏をよく知る武田一浩氏が直撃。さらなる常勝軍団構築へのキーマンに迫った。
取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭(インタビュー)、BBM


王さんが築き上げたものを


 1996〜98年、ダイエー(現ソフトバンク)でチームメートだった武田一浩氏と城島健司ソフトバンク会長付特別アドバイザー。城島氏に“プロとは何か”を教えた武田氏だからこそ、対談では冒頭から直球で斬り込んだ。

武田 何で復帰したの? 「絶対やりません」って言っていたのに。

城島 「魚の気持ちがまだ分かりません」って言っていたんですけどね。今回は“会長付特別アドバイザー”という役職を用意してもらった。(王貞治)会長の中では、フロントでもなく、現場でもなく、「選手たちの兄貴のような立場で経験したことを話してやってくれないか」と。

武田 確かに、監督と選手との間には、どうしても距離ができてしまうときもあるからね。

城島 だから、僕が間に入って。そう理解しています。現役時代、工藤(工藤公康)さん、武田さんを扱うのは大変でしたから。僕じゃないとさばけない(笑)。厳しくされましたし。

武田 耐えられると思ったから、僕も工藤さんも厳しくしていたんだよ。

城島 でも、あのときの経験があって、その経験が今の選手たちにも当てはまるなら伝えてあげたいですね。ホークスに入団して、お二人のボールを受けて、キャッチャー、バッテリーの基礎を習ったのは非常に大きかったです。

武田 いいこと言うねえ。

城島 真面目にね(笑)。今、工藤さんは監督になられて、選手たちに対して直接、監督という立場でモノを言うよりも、クッションを挟んだほうがいいときもあるじゃないですか。それが役割かなと。会長にも言われていますし。

武田 工藤さんは、選手のときと、監督とで雰囲気変わった?

城島 選手って極端な話、自分本位というか、自分のことだけを考えておけばいい。でも、監督は全体を見なきゃいけないですからね。選手のときとはもちろん違うでしょう。

武田 ジョー(城島)自身もいろいろと言うために入ったんでしょ。

城島 そうですね。例えば・・・

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