週刊ベースボールONLINE

2020外国人大図鑑

ソフトバンク・W.バレンティン インタビュー 勝ちへの渇望 「ホームランは魅力的で特別」

 

9年間在籍していたセ・リーグ、ヤクルトに別れを告げ、新たな挑戦を選んだ。強いチームの一員として、自らのホームランで勝利をつかむ!福岡の地で“チャンピオン”となるべく、心も体も準備は万端だ。
取材・構成=菅原梨恵 写真=佐藤真一、BBM 通訳=青木レオナルド


レジェンドと同じ強いチームで


 グラウンドで仲間ともに一生懸命、練習に励む。時折、見せる楽しそうな笑顔に、すっかりチームに溶け込んでいることがよく分かる。攻撃力アップという補強ポイントにピタリとハマったバレンティン。今季から外国人枠を外れることで起用法のバリエーションが増えることも、チームにとってはプラスとなる。

――新チームで迎える春季キャンプ。2月23日からは対外試合も始まりました。

バレンティン (試合は)“ヒサシブリ”ね。でも、状態はすごくいい。ホークスにも、もうすっかり慣れたよ。

――今回の移籍に関しては、悩んだりもしましたか。

バレンティン 移籍自体はそこまで悩むことはなかったけれど、少し不安になったのは「リーグが変わる」ということと、「新たなチャレンジとして、またゼロからのスタートになる」というところ。そこが一番悩んだところだね。

――新たなチャレンジを選んだ最大の理由は、何だったのでしょう。

バレンティン 長くセ・リーグでやってきたんだけど、もうそろそろ自分も新たなチャレンジとして、新しいリーグに行って、自分の技術を高めてみたいなと。慣れているところでこのまま続けていくよりも、もう1段、ステップアップして、自分としてもレベルアップできたらと思ったんだ。

――ホークスは「強いチーム」で、そこも決め手の一つだったと。

バレンティン 選手として「勝ちたい」という気持ちは、みんな持っていると思う。それを強く持って戦っていかないといけない。このチームだったら、より多くの勝利につながると思っているよ。

――移籍にあたっては、王貞治球団会長と一緒のチームで野球ができることを喜んでいました。バレンティン選手にとって、王球団会長はどんな存在ですか。

バレンティン 会長は日本、いや、“世界のレジェンド”だよね。日本のホームラン記録を持っていて、僕と同じでバッティングの話が好きな方。僕は日本に来た当初から、「王貞治さんを超えたい!」というのが目標としてあった。2013年はシーズン60本塁打をマークして、王さんの55本(※1964年に記録)を超えることができたんだけど、そのときに、よりリスペクトしたよ。(自分が記録を更新してみて)難しさを実感したからね。記録を超えた次の年にお話する機会があって、そのときも、とても良い方だった。同じチームでやりたいという気持ちで、本当にその方と一緒に仕事ができるというのは光栄だなと思うね。

――王球団会長にとって、ホームランは特別なもので、強いこだわりを持っていました。バレンティン選手にとっても、ホームランは特別ですか。

バレンティン どの選手でもそうだと思うけど、特にパワーヒッターにとっては、ホームランは魅力的で特別だね。1本でも多くのホームランを打ちたいと思っている。でもね・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング