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2020新リーダーの誓い スペシャルインタビュー

中日・京田陽太インタビュー 一歩、先の世界へ 「まずはチーム。やっぱり、優勝して、ビール掛けをしたいです」

 

思い描くのは“守り勝つ野球”で2000年代のセ・リーグを席巻した、強いドラゴンズだ。福田永将からバトンを受け継ぎ、新選手会長に就任した竜のショートストップは、自らの守備のタイトル奪取とともに、2011年以来の覇権奪回を誓う。
取材・構成=坂本匠 写真=小山真司、榎本郁也


守り勝つ野球がドラゴンズの代名詞


 立浪和義(元中日)、井端弘和(現侍ジャパンコーチ)、荒木雅博(現中日コーチ)に森野将彦(元中日)と、中日の選手会長は、歴代の内野のリーダーたちが務めてきた。福田永将に代わり、今季よりその大役を任される京田陽太にも、若返りつつあるチームを、グラウンド内外でけん引することが期待されている。

──4年目のシーズンが間もなく開幕します。3シーズン、ショートのレギュラーを張ってのキャンプ、オープン戦ですから、やりたいことにしっかりと、向き合えているように感じます。

京田 開幕が例年よりも10日ほど早いということで、いつもよりも早めに、と思って自主トレ、キャンプと取り組んできました。僕はまだ若いので、すぐに体は出来上がるんですが、やっぱり、何事もスタートが肝心だと思いますので。打撃面でもオープン戦でまずまず数字もついてきていますし、順調に来ているのかなと思っています。もう、4年目ですから、自分に何が足りないのか、今、何をすべきなのかというところも理解していますし、時間の使い方という部分でも、工夫ができるようになっているので。このまま状態をもう1つ、2つ上げて、開幕を迎えられたらいいですね。

──選手会長として初めてのシーズンとなります。

京田 ウチのチームにはキャプテンの高橋周平さんがいますし、選手会長はグラウンドの中ではただの肩書きだけなのかな、と。ここまで特に意識はしていないんですが、ただ、ショートというポジションで3シーズン、やらせていただいていますので、肩書き云々(うんぬん)ではなく、チームを引っ張っていかなければいけないな、と昨年くらいから感じています。自分より若い選手もどんどん入ってきていますし、今年はもっと周りを見て、プレーしていかなければいけないですね。

──ちなみに、前選手会長の福田永将選手からは、どのような形で会長のバトンを引き継いだのですか。

京田 昨年のシーズンの終わりに、「お前しかいない」と言われまして。とても良い先輩で、その福田さんから「頼む」と言われたら断れません(苦笑)。ドラゴンズの選手会長は立浪さん、井端さん、荒木さん、森野さんと、内野手でチームを引っ張ってきた偉大な先輩たちも経験されているので、歴史に恥じないように務め上げられたらな、と思います。

──そんな京田選手が引っ張っていく、チームのことについて教えてください。入団から、順位で言うと3年連続の5位(2017〜19年)に終わっています。ただ、昨季は最後の最後まで自力でのAクラス入りのチャンスがありました。

京田 最後までCS出場のチャンスがある中で戦えたのは初めてでした。対戦する相手も同じようにCSを懸けた、ピリピリした緊張感のある中で試合ができたことは個人的にも、Aクラスから遠ざかる(※7年連続Bクラス)チームにとっても財産になると感じています。ただ・・・

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