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高木豊×真中満 2020年セ・リーグ順位DeNA1位予想解説者対談 やっぱ、今年は優勝でしょ!

 

先週号で12人の野球解説者に今季の予想をしてもらった。その中で、高木豊氏と真中満氏の2人だけがDeNAをセ・リーグの1位と予想。今回は1位にした根拠をあらためて語り合ってもらった。実は昨年もDeNAを1位にしたという両氏。今年こそは的中させたいところだ。
取材・構成=椎屋博幸 写真=桜井ひとし、BBM

高木豊


筒香が抜けたことで「和」が生まれる


 どう考えても団子状態のセ・リーグ。抜け出すのはDeNAだという2人が、冷静な野球解説者の眼力で、しっかりとベイを分析していく。

――先週号でお2人だけ今季セ・リーグの予想でDeNAを1位に予想されました。その理由を聞かせてください。

高木 え? 順位予想をした12人の中で、僕と真中だけが1位予想なの? みんな見る目がないなあ。戦力は足りないと思うけど、勝ちそうな気がするんだよね、僕は。ラミレス監督が佐野(佐野恵太)を四番に据える考えには疑問符が付くけど、それでも優勝するんじゃないかな。

真中 投手陣の戦力は他球団と比べたときに充実している、と思うんですよね。抑えの山崎(山崎康晃)と、先発の今永(今永昇太)が柱でしっかりしていることが大きいと思います。

真中満


高木 今年のDeNAのキーワードは“柔軟性”だと思う。筒香(筒香嘉智)が抜けた中で佐野を四番に。でも彼が打てなくなったら、簡単に四番を代えられる。そういう柔軟性を含めて期待しているんだよね。前田健太(ツインズ)や菊池(菊池雄星=マリナーズ)、浅村(浅村栄斗=楽天)が抜けた後、広島西武はどうなりました? 優勝しましたよね。そこに「和」ができる。それに期待しています。

真中 すごいですね、豊さん、野球解説者のような語りをしていますね(笑)。

高木 一応、解説者という肩書で仕事はさせてもらっているんでね(笑)。まあ、筒香がよくチームをまとめていたと思うけど、まだどこかでバラバラ感があった。一方で、筒香の調子が悪くてもスタメンから外せないというのもあった。そこを含め今年は柔軟な対応が出来上がっていく。その柔軟性に期待したいね。

真中 僕は、新外国人のオースティンがいるので、打線の力が落ちることはない、と見ていますし、去年よりいい打撃陣になると思うんですよね。昨季までロペスとソトは、必ず試合に出ていましたが、オースティンが入ることで、外国人枠の問題で危機感が2人の中に芽生えるんじゃないかと。豊さんがおっしゃったとおり、柔軟性のある打線を作れると思っています。

高木 オースティンは打つと思うね。打撃のとき軸がしっかりしているから。

真中 ラミレス監督も期待しているし、もしかしたらソトよりも打つんじゃないかという期待もあります。ロペスにとってもいい刺激になると思いますね。

高木 (中継ぎの)エスコバーが出遅れているようなので、開幕から3人ともスタメンの可能性は高いと思うよ。

真中 そうですね、その可能性のほうが高いですよね。でも開幕延期になったので、開幕時にエスコバーが間に合うようなら、打撃の状態次第でロペスが外れるのかなあ、と思っています。

高木 ロペスはスランプが長い打者だから、そこにオースティンがいることで外しやすい状況になる。それが僕の言う柔軟性なんだよね。

真中 筒香は精神的支柱でもありました。でもそういう人が抜けると・・・

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