キャンプ、オープン戦をつぶさに見てきた解説者(OB)の目に、選手たちの仕上がり具合はどのように映っているのだろうか。“古巣”からゲキ推しの1人をピックアップしてもらった。 ※年齢は2020年の満年齢 西武OB・伊原春樹氏が推薦 金子侑司
【推しのワケ】「足を生かして無安打で先制点を奪う攻撃を」 メジャー移籍した
秋山翔吾の穴をいかに埋めるか。3連覇を狙う
西武において今季の最大テーマだが、秋山が担っていた「一番・中堅」の役割を務めるのが金子侑司だ。守備、走塁においては“足”がある分、秋山以上の活躍を見せてくれるだろうが、問題は打撃。昨年の出塁率は.324だったがそれでは物足りない。一番だったら.400を狙いたいところだ。もともと打席でのしつこさはある。ただ、もっともっと粘り強さを発揮して四球を増やしてほしい。そうすればおのずと出塁率は上がる。金子の足は相手にとって脅威だ。例えば初回四球で出塁し、すかさず盗塁。二番・
源田壮亮の進塁打で三塁に進み、三番・
森友哉の犠飛で先制点と、黄金時代の阪急の一番・
福本豊、二番・
大熊忠義、三番・
加藤秀司のようにノーヒットで先制点を奪う攻撃が何度も見られるはずで、そうなれば西武の3連覇もグッと近づく。
[2019年成績]133試合 率.251 3本33点41盗
[伊原氏からのノルマ]打率.280、出塁率.400
オリックスOB・藤井康雄氏が推薦 中川圭太
【推しのワケ】「技術に裏打ちされる“勝負強さ”を持っている」 打撃センスが光りますが、何よりボールを長く見て打つことができるのが、彼の強み。リストが柔らかく、ポイントも近くで打つことができるため、変化球も曲がり切ったところをとらえることができるんですよね。だから、2ストライクに追い込まれてもファウルで粘ることができるし、逆方向にも鋭い打球を放てる。そうして甘いボールを待てることが、昨季の得点圏打率.360と“勝負強さ”を呼んでいるんです。その勝負強さを持っているからこそ、三番・
吉田正尚、四番・
ジョーンズの後の五番に置けば彼の良さが生きると思います。粘りがあり、かつ長打力もあるので、走者を置いた場面では、相手にとってイヤな打者になるのは間違いないですからね。二番起用もありそうですが、ここでも能力は生きますし、何より天性のセンスに“昨季の経験”が加わったので、1年目を超える成績を残すでしょう。
[2019年成績]111試合 率.288 3本32点9盗
[藤井氏からのノルマ]143試合、150安打、15本塁打、60打点
ロッテOB・薮田安彦氏が推薦 佐々木朗希
高卒のルーキーであれだけのボールが投げられるのは体の使い方がうまいからです。変化球も真っすぐのときと同じ腕の振りで投げることができる器用さもある。さらに体を鍛えていけばフォームはさらに良くなっていくし、球速もさらに速くなるはずです。まだ・・・
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