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2020に翔ける!スペシャルインタビュー

日本ハム・吉田輝星インタビュー 大胆不敵な19歳 「闘志むき出しの暴れ牛のようなピッチングを見せたい」

 

鋭い眼差しは真っすぐに一軍マウンドだけを見据えている。プロ2年目を迎えた若き右腕が目指すのは、もう一つ上のステージ。自慢の浮き上がるストレートに磨きをかけ、新たな武器も習得。もう育成期間は終わったとばかりに、大胆不敵な19歳が2020年シーズンに挑む。
取材・構成=松井進作 写真=高原由佳、山口高明、早浪章弘


新たな武器も手にして一軍での飛躍を誓う


 昨季は高卒ルーキーながらプロ野球史上19人目の初登板初勝利をマーク。順風満帆のスタートを切ったかに見えたが、その後は制球力に課題を残して打ち込まれる結果に。収穫もあったが、それ以上に悔しさにまみれた1年となった。自他ともに認める負けず嫌いな19歳。一軍で勝つために何が必要かを自問自答しながら新たな武器も習得し、リベンジのマウンドを虎視眈々(こしたんたん)と見据えている。

──2020年の目標に掲げる一番のターゲットは何ですか。

吉田輝 もう一軍で投げることだけですね。昨年も4試合で投げさせてもらいましたけど、まったくチームの勝利に貢献できなかったので。まだ高卒2年目だとか、育成期間とかそんな気持ちはさらさらないですし、シーズンの開幕から一軍で勝負するんだという強い気持ちを持ってやっています。

──キャンプから新たなピッチングフォームにも取り組んできました。

吉田輝 普通に見たら変化に気付かないぐらいのレベルだと思いますけど、自分の感覚的にはまったく違います。ボールの球威も格段に増していますから。ここまでは順調にきているかなと。

──昨年のフォームとの決定的な違いはどのあたりなのでしょうか。

吉田輝 一番は全体的にシンプルに、シンプルに投げることですかね。本当に足を上げて、ヒップファーストで足を着けてボールを放すまでの動きの中で、いかにムダな動きをなくして、力を(ボールに)効率良く伝えられるか。昨年はどうしても力んでしまうことが多くて、シーズンの途中からはフォーム自体もバラバラだったので。まずはすべての土台となるフォームをしっかりと固めるところから始めてみようと思って、オフの間からずっとやってきました。

──ブルペンで見た感じでは金足農高時代のフォームに近くなった。

吉田輝 そうかもしれないですけど、高校のときよりボールをリリースするタイミングとかは良くなっていると思います。実際にストレートの威力も間違いなく上がっていますから。あとは・・・

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