高卒にして“即戦力”の評価を得ていた。1月には右ヒジに炎症が見つかり出遅れただけに、開幕延期は黄金ルーキーの追い風となる。ツバメの若き右腕が羽ばたく日が、近づいている。 写真=川口洋邦 果たして、プロの世界ではどんな輝きを放つのか――。
ヤクルトのドラフト1位・
奥川恭伸の未来に、多くの注目が集まる。笑顔にあどけなさすら残る若き右腕の名を全国に轟かせたのは、やはり昨夏の甲子園だろう。
別次元だった。3回戦の智弁和歌山高戦では延長14回で165球を投げ切り、わずか3安打1失点。23個の三振を奪う快投だった。決勝では履正社高に惜しくも3対5で敗れて準優勝となったが、最速154キロ右腕の実力は、一気に知れ渡った。
昨年10月のドラフト会議では
巨人、
阪神、ヤクルトの3球団が競合の末、ヤクルトが交渉権を獲得。球団からは新人選手に対する最高額の契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円にインセンティブが5年目までつく異例の好待遇で迎えられた。
同12月に行われた入団会見で目指す投手像を聞かれた右腕は・・・
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