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時代を変える若者たち 高卒ルーキー伝説

衝撃の記憶 1966年 堀内恒夫 開幕13連勝を飾った悪太郎

 

ふてぶてしい言動から「甲斐の小天狗」「悪太郎」の異名も取った異色の新人。開幕13連勝の記録も作り、以後、巨人V9時代のエースに君臨する。なお、新人時代の背番号は21、翌年から18となる。

快速球と大きなカーブが武器


突然の先発指名


 記者たちに向かい、「同じことを聞くなら、誰か代表して聞いてくれませんか」と言い放ち、ニヤリと笑った。いわゆるビッグマウス。プロの打者について聞かれ、「怖いバッターはいますが、僕が勝つのは、僕の力がそれ以上だからでしょう」と言ったこともある。単に生意気というわけではない。とにかく、頭の回転が速く、言葉のセンスもいい。海千山千の記者たちも、いつしか「悪太郎」とも言われた18歳に魅了された。

 1965年の秋第1回ドラフト会議での1位指名選手。4月14日の中日戦(中日)で急きょ先発を命じられ、初登板初勝利を飾ったが、以後、二軍落ちもあり、先発ローテ定着は5月終盤からだった。だが、そこからがすごい。7月27日の完投勝利で開幕13連勝。その間、44イニング連続無失点も記録している。

 武器は快速球と独特の大きなカーブ。阪神の強打者・山内一弘が頭にぶつかると思い・・・

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