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時代を変える若者たち 高卒ルーキー伝説

衝撃の記憶 1986年 清原和博 1年目から四番に座り新人史上最多タイ本塁打

 

初安打がホームランとド派手なデビューを飾りながら、以後、不振のどん底で二軍落ちもささやかれた。それでも森祇晶監督の我慢の采配もあって、調子が急上昇。四番にも座り、チームの優勝に貢献した。

初安打がホームラン。塁を回りながら大きくジャンプした


森監督の我慢の起用


「まずは豊田さんを抜きたい。それと王さんの868号です」

 入団会見で18歳の清原和博はそう言い切った。高卒の本塁打記録、西鉄ライオンズの豊田泰光の27本塁打、当時の巨人監督でもあった、王貞治が持つ、通算世界記録868本塁打だ。

 本気だった。あこがれの巨人は自分ではなく、PL学園高の盟友・桑田真澄を1位指名した。裏切られた思いから大粒の涙を流したが、西武入団を決めたときから、逆に「見返したる」という強い思いが生まれた。

 監督は森祇晶新監督。類(たぐい)まれな才能を持った新人は、大きなギフトであり、課題でもあった。高卒新人野手が1年目から活躍する例はほとんどない。それでも清原人気を期待する球団の意向もあり・・・

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