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キャッチャー大考察

キャッチャー大考察 試合を読み解く扇の要

 

今回はこんな時期だからこそ、より深く野球を考え、野球を知るため、「チームの司令塔」「グラウンドの監督」とも言われるキャッチャーというポジションにつき、深掘りしていきたい。
→捕手・野村克也の流儀 野球博士であり野球心理学者であれ

巨人・森昌彦[1955-74]


 まず、1980年の本誌11月3日号にある野村克也(西武時代。現役引退目前の時期)と解説者・森昌彦(祇晶)の対談から野村の言葉を引く。

「ウヌボレと思われてもいい。捕手の重要性を日本のプロ野球に知らしめたのは、いまここにいる二人だと自負している」

 森は巨人V9の司令塔と呼ばれた男で、野村が南海時代から親しく、2人は、壁とも言われ、投手の球を“受けるだけ”と言われた捕手の地位を高めよう、その真の価値を認めさせようと互いに言っていた(60年代までは球種が少なかったこともあり、ノーサインで投げる投手もいた)。

 もちろん、歴代すべての捕手が・・・

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