ここからは12球団の最新の捕手状況をチェックしよう。固定に成功している球団から、激しいポジション争いが行われている球団まで、その事情も選手のタイプもそれぞれ。現在の最新トレンドも見えてくる? 取材・構成=坂本匠 写真=BBM 大成功だった3捕手併用制
原辰徳監督が4年ぶりに現場に復帰した昨季、ジャイアンツは5年ぶりにリーグ優勝を果たしました。二番に
坂本勇人を据える攻撃的な打線など、原監督の戦い方に注目が集まりましたが、キャッチャーの起用法も特徴のあるものでした。
一般的に、キャッチャーは1人に固定したいという考えがあると思います。もちろん原監督も1人のキャッチャーに先発で110試合程度はマスクをかぶらせたいと考えていたでしょう。あとは残りの30数試合をどうするか。ちなみに、110試合というのは、負担の大きいポジションのため、143試合フルで先発マスクをかぶって100%のパフォーマンスを出し続けることは難しいからです。残り20〜30数試合を2番手、3番手が先発し、ほんの少しだけでも若手選手を起用してあげられれば理想的。例えば翌年、翌々年のシーズンで仮にレギュラーキャッチャーがケガなどで長期離脱したときも、このようなサイクルで起用できていれば対処が可能となります。
ただ、ジャイアンツの捕手事情は他球団とは異なりました。18年までは小林が3年連続で120〜140試合程度マスクをかぶっていましたが、
西武からFAで炭谷銀仁朗が移籍してきた。炭谷は移籍前年こそ
森友哉にその座を脅かされる形となりましたが、それ以前は7年連続100試合以上に出場し、パ・リーグで、守備面ではNo.1とも言える実力の選手でした。そんな炭谷に加えてプロ入り2年目ながら
大城卓三も急成長を見せていた。しかも・・・
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