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球団別捕手事情2020

村田真一が解説!巨人・2019年は“新機軸”でV奪回も……。どうなる?3捕手併用制

 

ここからは12球団の最新の捕手状況をチェックしよう。固定に成功している球団から、激しいポジション争いが行われている球団まで、その事情も選手のタイプもそれぞれ。現在の最新トレンドも見えてくる?
取材・構成=坂本匠 写真=BBM


大成功だった3捕手併用制


 原辰徳監督が4年ぶりに現場に復帰した昨季、ジャイアンツは5年ぶりにリーグ優勝を果たしました。二番に坂本勇人を据える攻撃的な打線など、原監督の戦い方に注目が集まりましたが、キャッチャーの起用法も特徴のあるものでした。

 一般的に、キャッチャーは1人に固定したいという考えがあると思います。もちろん原監督も1人のキャッチャーに先発で110試合程度はマスクをかぶらせたいと考えていたでしょう。あとは残りの30数試合をどうするか。ちなみに、110試合というのは、負担の大きいポジションのため、143試合フルで先発マスクをかぶって100%のパフォーマンスを出し続けることは難しいからです。残り20〜30数試合を2番手、3番手が先発し、ほんの少しだけでも若手選手を起用してあげられれば理想的。例えば翌年、翌々年のシーズンで仮にレギュラーキャッチャーがケガなどで長期離脱したときも、このようなサイクルで起用できていれば対処が可能となります。

 ただ、ジャイアンツの捕手事情は他球団とは異なりました。18年までは小林が3年連続で120〜140試合程度マスクをかぶっていましたが、西武からFAで炭谷銀仁朗が移籍してきた。炭谷は移籍前年こそ森友哉にその座を脅かされる形となりましたが、それ以前は7年連続100試合以上に出場し、パ・リーグで、守備面ではNo.1とも言える実力の選手でした。そんな炭谷に加えてプロ入り2年目ながら大城卓三も急成長を見せていた。しかも・・・

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