捕手固定か、複数を併用か。さまざまな考え方があるが、一人の正捕手がシーズンを通して座るのは、想像以上に難しいものだ。DeNAでは伊藤光を中心に複数がマスクをかぶる併用制を採る。 主将・佐野と並んでチームを束ねる伊藤光
チームリーダーの素質
ラミレス監督は、伊藤光に正捕手の座を託すことを明言している。
オリックスから移籍3年目の経験豊富な捕手は、巧みなリードで投手陣を好リードしてきた。昨季は
今永昇太、
濱口遥大、
上茶谷大河と5度の完封を達成するなど若手からの信頼は厚く、ゲームセット後の“抱擁”がお馴染(なじ)みの光景となっている。
投手をぐいぐいと引っ張っていくというよりも、投手に寄り添うような献身的リードは、自身の「キャッチャーは脇役であるべき」という哲学によるところが大きく、(2016年に
戸柱恭孝がレギュラーをつかみかけたことはあったが)長らくチームに不在だった正捕手にふさわしい存在と言えるだろう。昨年オフにFA権を行使せずチーム残留を選択した伊藤光に対して、球団が4年契約、総額4億5000万円+出来高(推定)の大型契約を結んだのも納得できる。三原一晃球団代表は、今年で31歳となる伊藤光にチームリーダーを担う人材になることを期待する。
昨季、伊藤光はシーズンキャリアハイとなる8本塁打をマークするなどバットでも勝利に貢献した。とはいえ・・・
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