週刊ベースボールONLINE

2020ユニフォーム大特集 グラウンドに咲く花

中日・ドラゴンズブルー一色で“らしさ”を強調/12球団歴代ユニフォーム事情

 

12球団の中でもっともユニフォームのモデルチェンジを行ってきたチームと言われる。時に大きな変化が見られるも、戦後は「ドジャース・スタイル」が定着している。

2020最新ユニフォーム紹介


サプライヤー:MIZUNO(2018〜)

2020 HOME

現行モデルは2019年から使用しており、コンセプトは「ドラゴンズブルーこそプライドの源泉」。白地に青一色というシンプルな表現によりドラゴンズ感を強調している/高橋周平


 サプライヤーがアシックスからミズノに変わったのが2018年で、19年にデザインがリニューアルされ、現在の形となった。コンセプトは伝統による“誇り”。それは00年代のように、常に日本一を狙う強さであり、日本球界の名門にふさわしい“誇り”だ。その源流がドラゴンズブルーということで、この一色で表現したという。「ドラゴンズ」と「ブルー」以外の要素を排したことにより、より“ドラゴンズ感”を強調している。

 ビジターユニフォームは、ホームユニの配色を反転した形で、ドラゴンズブルーがより強調されている。白の「CHUNICHI」胸マークが鮮やかに浮かび上がる。そして19年からキャプテンマークを採用。同年からその座に就いた高橋周平の左胸には「昇竜」をイメージした「C」マークが躍っている。

 20年のサードユニフォーム「昇竜」は、90年代のドラゴンズをイメージ。特徴だった赤い胸番号をそのままに、90〜20年の時をデジタルで描写し、ドラゴンズブルーの濃淡の中に、2頭の竜が同じ方向へ新たな30年を昇っていく様を描いた。『昇竜=舞い上がる竜、燃え上がる竜』を表現したという。

編集部厳選28着!!歴代ユニフォームセレクション CDマークとドジャース・スタイルが主流


1936

名古屋軍初代のユニフォーム。名古屋軍は地域密着の地元対策をとり、胸マークと袖章のデザインを募集して決定/ハリス、松浦一義


一貫性なきスタイル

 中日のチームカラーと言えば青が思い浮かぶが、球団が創設されてしばらくは球団旗を見てもわかるように赤と紺で、赤と言ってもえび茶色だった。名古屋軍と名乗っていた戦前の時代はデザインに一貫性がなく、ユニフォームがよく変わった。それでも親会社の新愛知新聞社(中日新聞の前身)の社章は袖マークにつけられていた。

 球団名が中日ドラゴンズと簡略化された1948年から、現在まで受け継がれる「Dragons」の胸マークがスタート。大リーグのドジャースとスペルがよく似ていたこともあり、これがその後の基本型となっていく。名古屋が沸いた球団創設初のリーグ優勝、日本一は54年で、このときの紺と白のシンプルなユニフォームは60年後、2014年から指揮を執った谷繁元信監督時代の・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング