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2020ユニフォーム大特集 グラウンドに咲く花

西武・伝統が融合したレジェンドブルーが彩られて/12球団歴代ユニフォーム事情

 

西鉄、西武で黄金時代を築いた時代のユニフォームが印象に残る。最強の遺伝子は埼玉西武となった現在に受け継がれ、“戦闘服”にも色濃く表れている。

2020最新ユニフォーム紹介


サプライヤー:Majestic(2016〜)

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2016年、ナイキからマジェスティックへとサプライヤー契約が変わったがデザインに変更はなかった。源田壮亮の左胸にはキャプテンを示す「C」マークが縫い付けられている/源田壮亮


 地域密着を掲げて2008年にチーム名を埼玉西武ライオンズに改称し、自らの歩みを振り返るイベント、「LIONS CLASSIC」を開催。翌09年から西鉄野武士軍団の黒と西武黄金時代のライトブルーを融合させたレジェンドブルーが基調のユニフォームとなった。ホームは15年から胸部分に大きく「Lions」のロゴを配して力強さを加え、昨季から右袖に新たに誕生したビクトリーエンブレム「WE ARE ONE」を配置。胸に「Saitama」と記したサードユニフォームは15年にビジターに昇格した。

 昨季から登場したサードユニフォームはレジェンドブルーを基調とし、両肩には西鉄の黒、西武のライトブルーがそれぞれグラデーションで表現。さらに襟元と袖元には黒、ライトブルー、レジェンドブルーの3色が彩られ、帽子には日本一の回数を示す13個の星が添えられている。また、ライオンズと名付けられてから70周年となる今季は西武黄金時代をイメージした記念ユニフォームが登場予定。西鉄、太平洋クラブ、クラウンライター、西武、埼玉西武の各時代を象徴するカラーを配し、伝統と革新が共鳴する新たな黄金期の始まりを表現したデザインだ。

編集部厳選28着!!歴代ユニフォームセレクション 黄金時代を象徴する2つのユニフォーム


1950 VISITOR

クリッパース時代のビジター。グレーの地に「CLIPPERS」の文字は紺色。帽子マークは「西」の字をデザイン化したもの/川崎徳次


力強さが形に

 1954年、三原脩監督率いる西鉄は初優勝。同年、中日との日本シリーズから着用したユニフォームは黄金時代の象徴となった。ホームが白、ビジターがグレーでレターや背番号、ラインは黒。シンプルだが力強さが形になったデザインだった。さらに帽子マークが「N」から「NL」に。これは三原監督と豊田泰光がニューヨーク・ヤンキースの「NY」マークを参考にデザインしたものだ。58年からはビジターのみ胸文字が「NISITETSU」から「FUKUOKA」になった。

 56年から3連覇を果たした西鉄だが4位に終わった59年限りで三原監督が退任し、60年からは川崎徳次監督に。ユニフォームのデザインは踏襲されたが、左袖に背番号が入り、帽子マークは「L」一文字に・・・

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