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2020ユニフォーム大特集 グラウンドに咲く花

巨人・黒×オレンジを初めて用いた1953年がモチーフ/12球団歴代ユニフォーム事情

 

日本球界で最も歴史のある球団だからこそ、伝統を重んじる。ディテールの変更こそあれど、先人の魂とともに、ユニフォームも受け継がれていく。

2020最新ユニフォーム紹介


サプライヤー:UNDER ARMOUR(2015〜)

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2015年のサプライヤー契約から基本デザインは変わらない。1953年をモチーフに、シンプルで機能的なユニフォームだ。なお、坂本勇人の左袖にはキャプテンを示す「C」マークが縫い付けられている/坂本勇人


 伝統のユニフォームの右胸に、サプライヤーのロゴマークがつくようになったのは2006年、アディダスと契約を結んでから。その後、14年オフにはアンダーアーマー(日本総代理店の株式会社ドーム)と5年間のパートナーシップ契約を締結。17年からは用具面のみならず、サプリメントの提供などのサポートも受けており、19年オフには2年間の契約延長が決定した。

 15年シーズンから着用するユニフォームデザインの根幹を成すのは「巨人軍は常に紳士たれ」(故・正力松太郎)、「ユニフォームは戦闘服でもあるが、タキシードでもある」(原辰徳監督)の2つの言葉。戦後初めて胸に「TOKYO」の文字をあしらった1953年をモチーフに、胸番号や前立てのラケットラインを取り除き、シンプルなものに変更された。この5年間で目に見える大きな変更点がビジター用のベースカラー。17年に鮮やかな水色から53年のオリジナルに近い薄いグレーへと変更された。

 なお、アディダス時代に始まったオレンジベースの橙魂ユニフォームは継続中で、今季は肩から袖にかけて黒の模様が施されたモデルに。右袖にはチャンピオンエンブレムが輝く。

編集部厳選28着!!歴代ユニフォームセレクション 伝統を重んじモデル&チームカラーを継承


1935 VISITOR

前身である大日本東京野球倶楽部のもの。35年にアメリカ各地を転戦。ビジターのみのグレー地で背番号は漢数字/野球殿堂博物館所蔵


東京ジャイアンツ

 他球団に比較し、戦後はデザイン上、ほとんど大きな変化のない巨人のユニフォームだが、チームの草創期は現在と異なるデザインでおもしろい。まず1934年に創設され、翌35年にアメリカを遠征した大日本東京野球倶楽部(※巨人の前身で、34年に日米野球を戦った全日本が母体)のものだ。「遠征するのだからビジターである」との理由でベースはグレーを採用。「TOKYO」に日の丸をあしらった胸マークも良いが、腹部の途中で止まる濃紺、白、オレンジの太めのラケットラインも斬新だ。ただ、このユニフォームで有名なのは・・・

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