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12球団激動の10年史 2010-2020

前例のないシーズンに!? 2020タイトル争いと記録

 

2010年から19年の10年間を一区切りに、プロ野球は新たな一歩を踏み出すはずが、「2020年」は未曽有の事態に直面している。今、選手たちは間もなく開けるであろうシーズンに向け調整を進めている。ここでは、今季のタイトル争いと個人記録を占ってみたい。当然ながら、新型コロナウイルスによる開幕の遅れが、大きく影響しそうだ。

DeNA今永昇太

菅野らの調子次第ではあるが、現時点で最多勝の呼び声が高い今永


シーズンの縮小は確定


 新型コロナウイルス感染拡大による開幕の遅れは、試合数の縮小という形でタイトル争いや個人記録に影響がありそうだ。すでに交流戦18試合の中止が決まっており、シーズンは最大でも125試合の開催となる。とはいえ、緊急事態宣言が延長された現在、開幕は6月下旬、もしくは7月上旬までずれ込む可能性もある。試合数はさらに少なくなり、ダブルヘッダー導入や日本シリーズを12月開催としない限り、10月いっぱい閉幕ならシーズン100〜110試合が現実的なラインか。野球協約にはホームでの試合は「60試合」と定められている。つまりシーズン成立には120試合以上が必要なのだが、今後は協約改定の議論も持ち上がりそうだ。

 ではシーズンの縮小によってタイトル争いはどうなるのか? パ・リーグの注目は、2年連続の本塁打王・山川穂高(西武)の三冠王挑戦だ。昨季はシーズンを通して安定した成績を残せなかったが、試合数が減り好調時にハマれば2004年の松中信彦(ダイエー)以来の快挙達成もあり得る。山川の三冠王獲得の一番のハードルとなりそうなのが・・・

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