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「夏の甲子園」79年ぶり中止

甲子園中止、プロ野球界からのメッセージ

 

野球人である以上、中止の無念の思いは一緒だ。球界の先輩からの金言。言葉の一つひとつに重みがある。


ソフトバンク・王貞治会長


「日本の野球の原点である夏の甲子園大会が中止という知らせを受け、新型コロナウイルスの影響力の大きさをあらためて感じています。出場する学校、選手たちだけでなく日本国民の心のよりどころであった大会が中止となって、出場経験者としてこんなに寂しいことはありません。選手たちには次の目標に向かって新たな一歩を踏み出してほしいと思います。一日も早い新型コロナウイルスの終焉を祈っております」

日本ハム・栗山英樹監督


「これ以上の苦しみはないと思いますが、だからこそ飛躍的な成長ができるチャンスです。この夏の勝負が、人生の勝負に変わったのです。この3年間、自分の納得いくまで頑張ったかどうか。人生とは自分との闘いです。考えても変わらないことにとらわれてほしくないですし、人生は納得いかなくとも受け止めなければならないときがあります。将来、今回の中止が今の自分がある理由ですと言えるよう、この大きな苦しみを力に変えてくれると信じています」

阪神・藤川球児


「生きている限り、これからたくさんの人生で岐路があると思う。大事なことは、どう立ち上がるか。インターハイがなくなっているし、同じ気持ちの生徒が学校にあふれている。これは試練。社会人になっても、そういうときはある。これから学校生活が取り戻されたときに、胸を張って、模範となるような生徒たちであることを願います」

巨人・坂本勇人


「目標が失われるのは、言葉に表せないものがあります。甲子園がなくなっても3年間、野球を続けることは必ず今後、生きてくると思うし、人生長い中で、苦しいこと悲しいことがまだまだ、あると思う。そのときにこの経験が人生のプラスになると思うので、頑張ってほしいです」

オリックス・吉田正尚


「決して甲子園がすべてではないですが、そこがすべてだと思って頑張ってきた高校生もいると思います。

 甲子園という舞台がなくなってしまったことは本当に残念だと思いますが、今までチームメートと取り組んできたことは絶対にムダではありません。次のステップに進むために、それだけは忘れないでほしいです」

ロッテ・藤原恭大


「3年間、汗を流したメンバーは一生の友達、思い出なので、3年間はこれからも変わらず、素晴らしい日々として残ると思います。甲子園を目標としていた大会は中止になってしまっても、ここまでこの大会を目標にして頑張ってきた日々を誇りにして、これからも自信を持って野球を続けてほしいと思っています」
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