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我が愛しのスタジアム

阪神甲子園球場 日本野球の聖地、最古のスタジアム

 

例年なら開幕から2カ月が過ぎ、熱戦が展開されているはずだったが、新型コロナウイルスがわれわれから球音をも奪ってしまった。それでも日本プロ野球の開幕は、まもなくだ。当面は無観客試合が続く予定だが、いよいよ2020年シーズンが始まる。野球が恋しい、早く野球場に行きたい、そんな読者に贈る「球場物語」。


 当時、球場の右手に申川(さるかわ)、左手に枝川があり、現在の甲子園球場と名付けられる前は、枝川運動場と言われていた。現球場名は、開場の1924年(大正13年)が、十干、十二支のそれぞれ最初の「甲(きのえ)」と「子(ね)」が60年ぶりに出合う幸運な年で、縁起の良い名前を合わせ、付近一帯を「甲子園」、野球場を「甲子園大運動場」と名付け8月1日に開場した。

 モデルはニューヨーク・ジャイアンツの当時の本拠地だったポロ・グラウンズ。地鎮祭が3月11日、起工が3月16日、大林組が工事を手掛け、竣工が7月31日。約4カ月を要し出来上がった。4階建ての鉄筋コンクリート中心の構造で、総収容人数8万人、観覧座席設置総数5万人のマンモススタジアムであった。

 実は、こけら落としは野球の試合ではなく・・・

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