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球場インタビュー

あらゆる球場で登板した鉄人サウスポー 山本昌(元中日)「広い球場も狭い球場も一長一短。屋外球場では常に風を意識していた」

 

50歳まで投げ続けたから、それだけ多くの球場を経験してきた。公式戦では40球場近く、二軍戦やオープン戦などを加えれば、さらに多くのマウンドに立った。レジェンド左腕が語る球場の思い出。
取材・構成=牧野正、写真=BBM

投げやすかった広島市民球場。硬いマウンドが好きだった


投げづらかった神宮


 プロで30年以上やってきましたから、いろいろな球場で投げてきました。二軍戦、オープン戦などを含めれば47都道府県で投げていない球場となると……群馬県と島根県くらいだと思いますよ。最多球場登板? どうですかね。でも確かに僕か工藤(工藤公康、現ソフトバンク監督)さんかもしれませんね。

 投げやすかった球場は、やっぱり本拠地になります。ナゴヤ球場とナゴヤドーム。ナゴヤ球場は雰囲気がとても良かった。狭かったから投手泣かせの球場に思われるかもしれません。確かにそうですが、個人的には投手として成長させてくれた思い出深い球場。狭いからホームランを避け、低めを突いてゴロを打たせるピッチングを覚えることができたし、逆風となる方向へ打たせる配球も工夫しながら、ていねいに投げていました。

 風と言えば、僕は屋外球場での登板日は、球場に入ったらまず風を確認していました。地方球場だったら、なおさらですね。アップのときからずっと風を意識していて、狭い球場で風が強い日ならアウトローに集めようとか、広い球場で逆風なら高めでも勝負できるなとか、それはずっとプロに入ってから習慣づけていました。

 ナゴヤドームが投げやすかったのは・・・

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