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2020開幕を待つ男たち スペシャルインタビュー

ソフトバンク・柳田悠岐インタビュー 自分の気持ちに素直に 「どの数字でもタイトルを争えるように」

 

待ち焦がれたその時が、ついにやってくる。「6.19」に向けて胸高まる特集の号砲を打ち鳴らすのは、鷹のスラッガーだ。自身節目となる10年目のシーズンは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で過酷なものとなることが予想されるが、目指すべきところ、果たすべき役割に、何ら変わりはない。
取材・構成=菅原梨恵 写真=毛受亮介、佐藤真一、湯浅芳昭


影響なし、むしろプラス


 2020年は柳田悠岐にとって、例年以上に強い思いを持って挑む1年だった。ケガで苦しんだ昨季の悔しさ、オフにした決断、新たに誕生した命……。背負うものが大きくなった分だけ、しっかりと前を見据えた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大で、開幕は延期に。予期せぬ事態の影響が心配されたが、さすが柳田だ。開幕に向けて準備は万端。新シーズンへの思いを明るく語ってくれた。

──開幕が決まって率直に今、どんな気持ちですか。

柳田 いつもと違うシーズンになるとは思いますが、その中で結果を残さないといけないという気持ちです。あとは、体調面も引き続き気をつけていきたいと思っています。

──先が見えない中で調整を続けるのは難しかったのではないですか。

柳田 もともとは3月20日に合わせて仕上げていましたからね。でも、そこは気持ちを切り替えて。僕の場合は、ちょうど2月に赤ちゃん(長男)も生まれたばかりだったので、それをプラスに変えて、子育てもしていました。

──家で過ごす時間も長かったことで、家族、特にお子さん2人と過ごす時間は癒やしになったのでは。

柳田 そうですね。ただ、子育ての大変さを身に染みて感じました。奥さんはすごい! 尊敬するレベルです。

──自主練習中は、家でトレーニングすることもありましたか。

柳田 本当にやれることを、少しだけですね。あとは、体力的になるべく落ちないように。できることが限られる中、落ちるのはしょうがないんで、それでもなるべく落ちないようにとやっていました。

──球団公式のインスタライブで「素振りで家を破壊した」と言っていましたが。

柳田 やっちゃいました(苦笑)。でも、一大事にならなくてよかったです。

──破壊した個所は今?

柳田 ちゃんと修理しましたよ。今はもう大丈夫です。

──開幕が決まり、調整のギアも上がったことと思います。

柳田 体はいいです。3月、一軍に合流した時点でいつ開幕してもOKな状態ではあったんですが、そのとき以上にコンディションはいいと思います。

──紅白戦でも豪快なホームランが出ましたし、6月3日のオリックスとの練習試合(京セラドーム)、5日の阪神との練習試合(甲子園)でも。柳田選手の中でホームランは、調子のバロメーターの1つになっているのではないですか。

柳田 確かにいい結果は出ているので、ぼちぼちかなという感じですかね。いい角度でボールが上がれば、成績も上がってくるのではないのかなと思います。あとは・・・

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