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2020を待ちわびた男たち インタビュー

中日・大島洋平インタビュー 竜が誇るオールラウンドプレーヤー 「優勝という結果でドラゴンズに恩返しがしたい」

 

常に目の前のことにベストを尽くしてきた。その姿勢は今年も変わらない。打って走って守る。経験豊富なベテランが背中でチームを引っ張り、2011年以来遠のいている覇権奪回を目指す。
取材・構成=牧野正 写真=内田孝治、高塩隆、榎本郁也、太田裕史

下半身の張りで練習試合のラスト4試合を欠場。それでも開幕スタメンには名を連ね、開幕3連戦はすべての試合で安打を放った


1500安打は通過点一番にこだわりはない


 がむしゃらに駆け抜けた10年だった。入団1年目から一軍に定着して1442安打を積み上げた。3年目の2012年には盗塁王、昨年は最多安打のタイトルを獲得。攻守走の三拍子そろったレギュラーとして、もはやチームに確固たる地位を築いている。今年で35歳を迎えるが力の衰えは少しも感じていない。大島洋平のプロ11年目が始まった。

──待ちに待ったシーズンが始まります。今の率直な気持ちから教えてください。

大島 世の中がまだ自粛傾向にある中で、こうしてプロ野球がほかのスポーツに先んじて開幕できたというのは良かったと思いますし、同時に大きな責任を感じています。ほかのスポーツのいいお手本になるような、そんな感じでシーズンを戦っていけたらと思っています。自分としては「やっとやれる」という気持ちよりは、どちらかと言うと「やらせていただく」という感じですね。

──開幕が3カ月も遅れたことで調整が難しかったのではないですか。

大島 限られた時間の中でやらないといけなかったですからね。自分なりに試行錯誤しながら調整を続けてきましたが、ある意味、開き直っていた部分もありました。なるようになるだろうと。

──今年は特殊なシーズンとなりますが、6連戦が続く120試合制については、どう感じていますか。

大島 正直、すごくしんどいなと。技術面というよりも体、スタミナ面が心配ですね。これほど練習量が取れない中で(シーズンを)始めたことはないので、やっぱりケガが怖いですね。急に走ったり、逆を突いたりと、そういった突発的なケガですよね。

──通算1500安打も迫っていますが、そのあたりの意識は?

大島 一つの目安としては持っています。(3月開幕なら)最初は5月、6月あたりで達成できるかなと思っていましたが、今はそれが延びたかなという程度ですね。これは・・・

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