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開幕カードで垣間見えた「明」と「暗」

中継ぎ陣の奮闘でD勝利。明暗分かれた10回の満塁機

 

無観客ながら、全国各地のスタジアムでプロ野球の熱戦が繰り広げられた。120試合に短縮された異例のシーズン各チームはどんな形で滑り出したのか。そして、特別な思いや収穫、誤算は見られたのか。開幕3カード1試合をピックアップし、各チームの「焦点」に迫った。
※情報は6月21日現在。写真=榎本郁也

同点の9回裏に登板した福。「びびらずに勝負できた」と三者凡退で延長戦につなげた


神宮でのこのカードは最後まで分からないと言われるが、その典型的な試合だった。投手陣に不安を抱える両チームだが、中継ぎから終盤のリレーで中日に分があった。

【Dの焦点】継投で追加点を阻止


 開幕投手の大野雄大が4回6失点。得点したその裏に失点するという嫌な流れだった。しかし、ここから5人の中継ぎ陣が1失点に防いだことでチームの逆転勝利を呼び込むことになった。

 その1失点は又吉克樹のあとを継いだ鈴木博志だ。先頭打者に安打を打たれ、四球が絡んでとお決まりのパターン。またも得点直後の失点だったから、このままズルズルといってもおかしくない展開ではあった。そこから同点に追いついた終盤のリレーが開幕戦の、いや今年を占うカギだったろう。7回を祖父江大輔、8回をR.マルティネスが締めると、緊張感いっぱいの9回を福敬登が3人できっちりと抑え込む。最後を締めたのは今年のキーマンとも言えるクローザーの岡田俊哉。二死満塁というピンチを・・・

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