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読売ジャイアンツ6000勝の記憶と記録

巨人軍「永久不滅の名勝負」1994-2019

 

12球団最多、公式戦6000回の勝利を刻んだ巨人軍。ここでは、その中のあくまで一部ではあるが、名勝負をいくつか選び、紹介していく。

4114/6000 史上初の最終戦同率首位決戦を制す


胴上げ投手と桑田と捕手・村田真一が抱き合う


 1994年10月8日、ナゴヤ球場での中日戦は、互いに69勝60敗。まったく同じ勝ち星で、勝ったほうが優勝という史上初の同率最終戦決戦となった。一番燃えていたのは長嶋茂雄監督だ。前日には報道陣に囲まれ、「もはや国民的行事ですから」と上機嫌で語っている。

 長嶋監督は、この試合に槙原寛己斎藤雅樹桑田真澄と先発の三本柱で挑むことを事前に本人たちにも伝え(斎藤のみ否定)、試合前のミーティングでは「勝つ! 勝つ! 俺たちは絶対勝つ!」と檄を飛ばした。

 槙原、中日・今中慎二の先発で始まった試合は、壮絶な死闘となった。2回表、落合博満の本塁打などで巨人が2点を先制するも、その裏に槙原がつかまり同点。斎藤へと早々にスイッチする。巨人打線は3回にも落合がタイムリーで勝ち越したが・・・

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