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球史に残る新人王争い。1998年にハイレベルな成績を残した4人のルーキー

 

投手2人、打者2人の新人が驚異的な数字を残した。一生に一度しかチャンスのない新人王のタイトル。四つ巴の大激戦を制して最後に笑ったルーキーは……。
写真=BBM

川上憲伸[中日] 26試合14勝6敗、防御率2.57


圧巻のルーキーイヤー


 1998年のセ・リーグは横浜が38年ぶりの優勝を遂げた。チーム打率.277のマシンガン打線が爆発、大魔神と呼ばれた佐々木主浩が絶対的な抑えとして君臨し、就任1年目の権藤博監督が宙に舞った。

 そしてこの年、同じセ・リーグではルーキー4人が躍動し、歴史に残る激しい新人王争いを繰り広げた。

 中日の川上憲伸は開幕から先発ローテーションに入り、真っ向勝負のピッチングで14勝をマーク。明大の先輩でもある星野仙一監督の期待に応える活躍を見せた。プロ初完封は7月4日の巨人戦(ナゴヤドーム)。5安打9奪三振で7勝目をマークした。防御率2.57はリーグ2位。横浜と優勝争いを演じ、前年の最下位からチームを2位に押し上げたのは川上の力投だった。

高橋由伸[巨人] 126試合、打率.300、19本塁打、75打点


 その川上と東京六大学時代からライバル関係にあったのが、慶大から巨人に入団した高橋由伸だった。強力打線が売りの巨人にあって「七番・ライト」で開幕スタメンをつかむと、シーズン中盤には五番に昇格。非凡な打撃センスを見せ、140安打で打率3割をクリア。19本塁打に75打点、補殺数もリーグ最多タイの12と、まさに打ってよし、守ってよし、さらに爽やかな顔立ちもよしと、1年目にして巨人のスターとなった。

 だが、その高橋の打率を上回ったルーキーがいた。阪神の・・・

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