昨年4月、高校日本代表候補を対象とした「国際大会対策研修合宿」が開催。目的は異なるが、高いレベルで球児たちが東西に分かれてアピールする。左から星稜高・奥川[ヤクルト]、大船渡高・佐々木[ロッテ]、東邦高・石川[中日]、創志学園・西、横浜高・及川[ともに阪神]/写真=石井愛子
毎年のことではあるが、ドラフト戦線における高校生の「賞味期限」は、最も早く訪れる。つまり、夏の公式戦で敗退すれば、多くの対象選手が「引退」を迎えるからだ。
一冬を越え、春から夏の成長を見届けるのがスカウトの仕事だが、今年は非常事態に直面した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月8日の対外試合解禁以降も、一部を除き、練習試合はほぼ行えなかった。
3月11日にセンバツ甲子園の中止が発表されると、春の都道府県大会は沖縄(準々決勝まで開催し、準決勝以降は取りやめ)を除いて中止。北海道から九州まで9地区大会も中止となった。そして5月20日は第102回全国高校野球選手権大会の中止が決定。全国大会(甲子園)に紐づく49地区の地方大会も中止で、今年の3年生は発表の場を奪われた。
その後、全国47都道府県高野連は地方大会の代替となる「独自大会」の開催へと動いた。あくまでも「公式戦扱い」として、各地で球音が戻ってきている。とはいえ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン