00年以降で最強に挙げられるのが「大谷・藤浪世代」だろう。花巻東で160キロをマークした大谷翔平、大阪桐蔭のエースとして甲子園春夏連覇を遂げた藤浪晋太郎と圧倒的な2人の選手を生み出している。高校時代に捕手として両投手のボールを受けた、一つ下の世代である森友哉に当時の話を聞いた。 取材・文=小林光男 写真=BBM 「大阪大会のほうがきつかった」
2012年、大阪桐蔭2年だった森友哉はエース・藤浪晋太郎(現
阪神)とともに史上7校目となる甲子園春夏連覇を成し遂げた。その強さの秘密を聞くと、森はまずユニフォームを挙げた。
「歴代、強かったですからね。ユニフォームで相手を圧倒できたと思います」
1991年に夏の甲子園に初出場して以降、11年まで夏は聖地に5度登場し、2度の全国制覇。当然、高校球界の王者として君臨しつつあったチームのユニフォームを身にまとうプライドが森らナインに自然と芽生えるのだろう。だからセンバツで優勝を遂げても、チーム内に達成感から緩んだ空気が流れることもなかったという。
「あくまで春夏連覇というのが目標やったので。通過点という感じです」と森も満足することがなかった。センバツ後、藤浪も次のように語っていることからも、それは分かる。「優勝を経験して変わったものがあるとしたら・・・
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