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巨人・G.パーラ インタビュー 勝者のメンタリティ 「世界一の翌年に日本チャンピオン。是非、達成したいし、そうなると信じています」

 

世界の頂点を経験した男は、謙虚でプロフェッショナルだ。誰よりも早く球場入りし、試合への準備を欠かさない。野球に真摯に打ち込む姿勢はすぐに結果にも表れ、開幕直後からコンスタントに安打を積み重ねて、首位を走るチームに欠かせない戦力となっている。ターゲットとするのは“世界で初めて”の称号だろう。
取材・構成=坂本匠 写真=小山真司、桜井ひとし、BBM


日本の野球に合致


 “世界一の立役者”で、メジャー・リーグ(MLB)通算1312安打、88本塁打の“安打製造機”の触れ込みは伊達ではなかった。今季より巨人の一員となったG.パーラは、原辰徳監督の選手起用プラン(打線はほぼ日替わり。39試合終了時点=8月6日時点で34通り)のために規定打席には届かないものの、開幕から3割に近いアベレージをキープするなど十分なパフォーマンスを見せている。

「開幕からここまでの約1カ月半は、比較的、良い結果が出ているのではないでしょうか。ただこれから先、もっともっと良いパフォーマンスを披露することができると思っていて、引き続き、『日本の野球』について研究し、グラウンドで良い成果を出したいと思っています。というのも、『日本の野球』というのは頭をいっぱい使い、徹底的に相手を分析する野球だからです。ですから、私もしっかり研究をし、準備を整えて試合に臨みたいと考えています」(パーラ)

 昨季途中にジャイアンツからナショナルズに移籍。移籍後初ヒットが逆転のグランドスラムとなるなど勝負強い打撃を見せたパーラは、控え外野手ではあったものの、代打としても重用され、移籍後は89試合に出場して打率.250ながら8本塁打、42打点を記録した。ナ・リーグ東地区2位でワイルドカードからポストシーズンを勝ち抜いたナショナルズは、カージナルスを破ってリーグ初制覇。続くワールド・シリーズでも勢いは衰えず、アストロズを4勝3敗で下して前身のエクスポズ時代を含めて球団創設以来初の“世界一”に輝いている。

「特別な経験でした」と言うチームの快進撃を、ポストシーズンにも7試合に途中出場して支えたパーラだが、そのプレーと同様にワシントンD.C.のファンの心をつかんだのが・・・

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