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2020変化球特集

変化球誌上レクチャー 楽天・涌井秀章『シンカー』「打者が的を絞れない厄介な“こやシン”」

 

ロッテから移籍して1年目、開幕8連勝をマークするなど、早くも先発の柱として頼もしい活躍を見せている。その投球に絶妙なアクセントを加えているのが、小山伸一郎コーチから教わり、今季から使っている新球種だ。
取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎 協力=東北楽天ゴールデンイーグルス


決まった変化をしない


 僕が今季から投げているシンカー、“こやシン”は、今年の春季キャンプで小山コーチから教えてもらった握りを、自分なりにアレンジしたものです。ストライクゾーンの中で変化しているため、打者が振りにきたとき、そこからずれていくので「ボールがない」と思わせるイメージ。僕は性格的にラクをして投げたい人なので、このシンカーはすごくいいです。長い回を投げられる要因の一つにもなっていると思います。

 握りは、人さし指と中指を縫い目に掛け、親指と薬指は対角にあります。投げるときに親指で押して親指、人さし指、中指とボールが離れていくのですが・・・

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