なぜか耳に残っているのは、そのネーミングのせいだろう。大切なのはインパクト。魔球もあったが、ただの変化球も……。 ボールに自分の名前をつけて投げる。野球で遊んでいた子どものころ、よくやったことだ。真っすぐではなく、必ず変化球を投げるとき。守っている仲間や打者は退屈そうだったが、投げている本人は真剣そのもの。たいして(というよりまったく)変化していないのに、自分だけは大きく変化したように見えるのだから“マイボール”の威力は偉大だった。打者が(偶然にも)空振りすれば「効果抜群」とひとり悦に入ったものだ。
さすがにプロともなれば変化しないことなどありえないが、自分の変化球に名前をつける“遊び心”は子どものころと変わらないのではないか。ほかの選手やマスコミによって命名されたものも少なくはないが、自分だけの変化球という気がして悪い気はしないだろう。
秀逸なネーミングで記憶に残るのは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン